5日夕方、神戸大学 河崎桂子教授(人間発達環境学研究科)と一般社団法人 日本財団リレーサービス 石井靖乃専務理事が国会事務所に来訪。
「乳幼児期の手話取得についての取組みと課題について」伺いました。

今国会成立を期す「手話に関する施策の推進に関する法律案」の第6条「手話を必要とするこどもの手話の習得の支援」に乳幼児期の支援が盛り込まれました。
その御礼も含めて意見交換致しました。

河崎先生は新生児聴覚スクリーニング検査が日本に導入されてからは、生後すぐに発見されるきこえない赤ちゃんの「親支援」をめぐって、聞き取り調査や相談活動による研究を行ってこられました。また大阪市にあるNPO法人 こめっこのスーパーアドバイザーとして聞こえない乳幼児支援に取り組まれています。

NPOこめっこでは、聞こえない乳幼児が集団の中で、発達臨床心理学専門の有識者の助言の下、手話ネイティブのろう者を中心に発達に沿ったオリジナリティの高い活動を笑顔で展開しています。生き生きと活動している我が子の姿に、保護者は将来に希望をもち、楽しく子育てができるようになっているそうです。

「こめっこ」の活動に加えて、2018年から0~3歳児とその家族を対象とする「べびこめ」が始まり、2020年からは「こめっこ」を終了した小学生を対象とする「もあこめ」が誕生し新たな活動が展開されています。

こうした教育活動は、毎年開催されるシンポジウムにおいて全国発信され、全国の自治体や聴覚障害児支援関連団体、保育園、幼稚園、特別支援学校(聴覚障がい)、難聴特別支援学級等からの見学や問合せが相次いでいるなど、先駆性のある特別支援教育の活動です。

素晴らしい取組みに大変感銘を受けました。今後早期法整備を目指し、乳幼児期支援の現場も訪問したいと思います。ありがとうございました。