7日から9日まで滋賀県大津市開催の障がい福祉フォーラム「アメニティーフォーラム28」が開催。
2日目。8日夜 20時30分~22時30分 東京演劇集団 風の「ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎~」 
バリアフリー演劇の4作目です。

手話通訳俳優が役者と共に、感情を伝え舞台を動きまわる。舞台に写し出される字幕と情景説明の音声ガイド。
障がいのある方々が手話や字幕を監修され、一緒に舞台を作り上げられている。バリアフリー演劇の新作に感動の連続でした。

『旅役者の一行が語る、伝説の少女ジャンヌ・ダルクの物語。
時代は600年前のフランス。国王が継承者を残さずに亡くなり、勃発した権力争いは戦争と飢え、ペストを蔓延させていく。
フランスを死から救うため現れたのは、ひとりの羊飼いの娘。ある日、神の声を聞いたジャンヌは、故郷を離れ、騎士となり、軍隊を率いて次々に勝利していった。だが、政治の犠牲となった彼女は、異端者の烙印を押され、火あぶりの刑となる。

「私の声が聞こえますか!」
“内なる声”を異端者として排除し、圧殺していく社会のなかで、迷いながらも自らの聞く“声“を信じ、必死で行動していくジャンヌ。すべての人を許し、自身の生き方を貫き通す彼女の信念と炎は、伝説となって私たちの中に生き続ける。ジャンヌ・ダルクが拳を突き上げて叫んだ「さあ皆さん、戦いましょう❗️」との言葉が生命に響きます。

芸術監督 浅野佳成さんの呼びかけに、フランスの現代作家マテイ・ヴィスニユックが書き下ろした作品を、ウジェーヌ・イヨネスコ劇場と協働。
2008年にモルドバ共和国で初演し、レパートリーシアターKAZEでの上演を重ね、2014年より全国巡回公演を開始。バリアフリー演劇で楽しさも倍増されています。

素晴らしい内容であらためて感動しました。フィナーレは瑞宝太鼓の方たちの演奏と共に会場と一体となり、拍手、拍手でした。
2時間の上映時間がまったく長く感じず。終了時間は23時に迫るアメニティーならではでした。
バリアフリー演劇が全国の子ども達も含め多くの方々に広がっていくよう応援してまいります。ありがとうございました。