27日午後荒川区内の就労移行支援事業所のLITALICO(リタリコ)ワークス日暮里を視察。地元の公明党3人の区議(森本達夫幹事長、松田智子副幹事長、増田峰子)が同行。(株)LITALICO亀田徹執行役員(子ども支援推進室長)・榮勇祐サービス管理者の案内で見学。見学終了後、障がい者就労等で意見交換しました。
(就労移行支援とは)
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく就労支援サービス。
一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートをおこないます。期間は2年間。
(広がる就労移行支援)
就労移行支援事業所数は2899ヶ所、利用者数は約3万6275人(2024年3月現在)。就労移行支援事業所を利用して一般企業へ就職する人は年々増えています
LITALICOでは全国140カ所に就労移行支援事業所をもち、年間就職者は2051名。累計就職者数は1万5千人。定着率89.2%。
・利用者の障害種別は精神障害(61%)発達障害(27%)知的障害(6%)身体障害(5%)難病(1%)。
・年代別では20代(47%)30代(29%)40代(15%)50代(7%)60代(1%)
・どのような仕事に就いているか? 事務系(60%)販売系(13%)作業系(13%)技術系(6%)
(利用料金)
就労移行支援事業所は、多くの方が無料で利用していますが、前年度の所得に応じて自己負担は発生する場合があります。
(利用手続き)
就労移行支援事業所を利用するには、市区町村の窓口で事業所の利用申し込み手続きが必要。
本日の利用者は約15名。登録者は約30名。スタッフは6名。
管理者(センター長)・サービス管理責任者(利用する方の個別支援計画の作成や他スタッフへのアドバイスや技術的な指導、就労移行支援サービスの全般的に関わる)就労支援員(企業でのインターン実習の斡旋や就活の支援、就職した後の職場定着支援)、生活支援員(個別支援計画に基づいた日常生活上の支援)、職業支援員(個別計画書に基づいた就労機会の提供や実習先の開拓)と役割が分担されています。精神保健福祉士や社会福祉士の資格をもたれています。
荒川区の相談支援事業所、荒川区役所、ハローワークなど関係機関・企業等との連携をされています。
荒川区に設置し3年。利用者が年々増えています。
またLITALICOワークスでは「就労定着支援」サービスをおこっており、就職後の定着も支援されています。
障害者総合支援法に定められた「障がい福祉サービス」のひとつです。期間は3年間。
障がいのある方が就労先の労働環境や業務内容に順応し、長く働き続けられるように支援することが目的。具体的には、就職後に生じた課題(悩みやトラブル)に対して、就労定着支援員が障がい者本人と会社を仲立ちし、相談や助言など必要な支援をおこないます。
見学と意見交換会。障がい者就労・移行支援事業について、現場を見ながら状況をお聞きし、大変参考になりました。今後の国・都・区の施策に活かしてまいります。
ありがとうございました。