18日午後、島根県浜田市から社会医療法人清和会西川病院 林輝男理事長ら日本IPSアソシエーション(JAPSA)の共同代表ら役員の皆様が国会事務所に来訪。
林理事長とは2024年6月浜田市にて精神障がい者の伴走型個別就労支援IPSを視察しています。
「伴走型個別就労支援IPS(障がい者就労)」で意見交換:社会医療法人 清和会 林理事長らと意見交換(島根県浜田市)
15日午後、島根県浜田市の社会医療法人 清和会を地元佐々木豊治市議・柳楽真智子市議と訪問。 林輝男理事長、IPS就労チーム瀧山友香さん、岩根寛さんと「伴走型個別就…
本日は「伴走型個別就労支援が変える障害者雇用の未来」について伺い、意見交換しました。
【私たちからの提案と未来への期待】最後のまとめ
1.わずかな報酬改定で就労支援の選択と効果が増す
・1年以内に就労した者は6か月の定着支援にも報酬をつけること
・定員に対する就労実績による基本単価の基準と額をかえること
2.制度が変わると社会が変わる
①障害程度の重い方への就労支援(障害程度に関係なく、就労にチャレンジできる)
⓶障害者権利条約への対応(国際基準に近づく)
③就労選択支援への課題の対応(多様な就労支援の形と確かな選択肢の確立)
⓸都市部以外での就労支援の活性化(居住地域に関係なく効果的支援が受けられる)
北海道、島根県などから来ていただき、貴重な提言等お聞きしました。今後の施策に活かしてまいります。ありがとうございました。
【参加者】
・林輝男氏 社会医療法人清和会西川病院理事長 (島根県)
・山口創生氏 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所室長(JIPSA 共同代表)小平市
・池田真砂子氏 一般社団法人ルンアルン理事(JIPSA 共同代表)武蔵野市
・大島みどり氏 NPO法人NECST事業統括理事(JIPSA 共同代表):千葉県
・本多俊紀氏 NPO法人コミュネット楽創理事(JIPSA 事務局長):北海道
・中原さとみ氏 社会福祉法人 桜が丘社会事業協会 桜が丘記念病院 地域連携室主任:多摩市
【JIPSAの団体概要】
2011年8月6日に日本社会事業大学で第1回IPS全国研修会を開催して以来、その運営に関わったメンバーが中心となって、「日本IPSアソシエーション(Japan Individual Placement and Support Association: JIPSA)」(通称:ジプサ)を構成しています。
JIPSAは、精神障害者の科学的に効果が証明された就労支援であるIPSやIPSに基づく援助付き雇用型の普及を目指す研修の開催や関係者の情報交換などを通して、日本における精神障害者の就労支援の発展に貢献したいと考えています。
【IPSとは】
IPSの原則
・働きたい全ての人が利用できます
・一般企業等でのお仕事を目指します
・個々の希望に合わせてサポート
・なるべく早く一緒に就職活動を始めます
・医療や生活のこともサポート
・就職を希望する職場に連絡を取ります
・必要に応じて、長期にサポート
・お金のことも一緒に考えます
島根県の林理事長の清和会では、平成28年よりIPSプログラムに基づく、一般就労の支援を始めました。IPS(Indvidual Placement Support:個別職業紹介とサポート)とは一般就労を目指したい方をサポートするプログラム。仕事探しを始めるところから、仕事に就いた後も、継続して個別支援を行います。
・医療の専門的視点から起業の精神障がい者の雇用をサポートします。
・障がい者の雇用を通して、企業の地域社会への貢献の一助を担います。
・いつも前向きにあきらめずに支援していきます。
【従来型とIPS就労支援の違い】
・従来型の就労モデル:ストレスに弱いので、指導のもと集団で段階的な就労訓練を積んで。ストレス耐性を高めて就職を目指すというやり方。集団通所訓練型。
・IPSの就労支援:まず一般企業への就職を支援し、本当の職場で働く事を持って訓練するやり方。個別型、援助付き雇用型。