参議院 内閣委員会、総務委員会連合審査会 第1号 令和3年4月27日

○小沢雅仁君 おはようございます。立憲民主・社民の小沢雅仁でございます。
 今日は、連合審査の質問に五十分間立たさせていただきます。どうぞよろしくお願いしたいと思います。森屋委員長は同じ山梨県出身でございまして、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 まず、デジタル関連法案の質疑に入る前に、国民の関心が高いワクチンについて少し質問させていただきたいと思いますが、既に四都府県に緊急事態宣言が発令をされました。
 私も二十三日の夜八時からの菅総理の記者会見をテレビで見ておりましたけれど、再び宣言を出すことがないようにしっかりやるのが私の責務だと言って三月二十一日に解除して、僅か一か月余りで三度目の緊急事態宣言を出さざるを得ない状況、感染拡大を招いた、これはもう本当に菅総理の責任は極めて重大であると私は強く指摘しておきたいと思います。記者会見では心からおわびすると頭を下げられたものの、我が国のリーダーとして言葉も姿勢も余りにも軽いと言わざるを得ません。
 先週の二十三日に開催された衆参の議院運営委員会に、本部長である菅総理からの国会に対する事前の報告を私たちは強く求めました。にもかかわらず、出席しませんでした。あの時間、十三時からの衆議院の議院運営委員会には、確かに衆議院厚生労働委員会に、菅総理、出席をしておりましたけれど、終わった後すぐに官邸に戻られました。十四時からの参議院の議院運営委員会には間に合ったと思っております。再び宣言を出すことがないようにしっかりやることは私の責務だと言っておきながら、その菅総理から直接国会に報告がなかったということも、これは私は極めて遺憾であり、国会軽視であると、このことも強く指摘しておきたいというふうに思います。
 それにしても、この間の菅総理の言葉からは、先日の記者会見においても、この国の指導者として国民の命と暮らしを守り抜くという責任や覚悟も私は感じられませんでした。是非とも国民とこの危機感を共有して難局を乗り越えていくんだと、強い意思を是非示していただきたいというふうに思います。そういった国民の受け止めが私は一昨日の補欠選挙や再選挙の結果であったというふうに思っております。
 それでは、ワクチンの質問に入りたいと思います。忙しいところ、山本副大臣、お越しいただきまして、ありがとうございます。
 まず初めに、二十三日の参議院本会議において、我が党の真山議員がワクチンに対する質問に対して、菅総理は九月までに確保されるめどが立ったと答弁をされました。このことについて国民に丁寧に説明する責任があるというふうに思いますが、この事実内容についてまずお伺いしたいと思います。
○副大臣(山本博司君) 今回の電話会談におきまして、菅総理大臣から九月末までに我が国の対象者に対しまして確実にワクチンを供給できるように追加供給を要請し、ファイザー社CEOからは協議を迅速に進めたいと、こういう話があったと承知している次第でございます。
 そうしたことから、今後、九月末までにはファイザー社や、薬事承認が前提ではございますけれども、その他のワクチンを含めまして、接種対象となる国民全員に必要な接種を行える回数の供給がなされるめどが立ったと考えている次第でございます。
○小沢雅仁君 めどが立ったということでありますけれど、これから正式な契約を多分されるんじゃないのかなと思いますが、そのめどと、それと、契約が終了した段階で正式に公表されるお考えはございますか。
○副大臣(山本博司君) この契約に関しましては、契約はまだこれからでございますので、これから進めるわけでございますけれども、これは相手方との関係もございまして、具体的な今後のスケジュールであるとか、また契約内容に関しましては、お答えすることは差し控えたいと思う次第でございます。
○小沢雅仁君 いずれにしても、総理が申し上げた時点ではまだ協議が始まっていなくて、まあある面、口約束であったということだろうというふうに思っております。
 それで、これまでにファイザー社と契約済みの供給量は何回分で何人分に相当するのか、また、承認の可能性がありますモデルナ社、アストラゼネカ社のワクチンは何回分で何人分を契約しているのか、教えていただきたいと思います。
○副大臣(山本博司君) この新型コロナワクチンに関しましては、ファイザー社のものも含めまして、今年一月までに三社から合計三億一千四百万回分、一億五千七百万人分の供給を受ける契約の締結に至っている次第でございます。
 具体的には、ファイザー社が一億四千四百万回、約七千二百万人分でございます。モデルナ社が五千万回、約二千五百万人分でございます。アストラゼネカ社が一億二千万回、約六千万人でございます。
 以上でございます。
○小沢雅仁君 合計で一億五千七百万回分ということで、まあ承認されればの話だというふうに思いますが、ひとまず、十六歳以上の国民が希望すれば全員二回接種できる分のワクチンの量は多分確保されているんじゃないのかなというふうに思いますが、それも、この確保数を踏まえて更に、言うなれば、ファイザー社と九月末までにめどが立ったという発言されておりましたけれど、あとどのぐらいの量を、供給量をファイザー社から確保しようとしているのか、教えていただきたいと思います。
○副大臣(山本博司君) この委員からの御質問でございますけれども、これは具体的な数量ということでございますので、契約の中身に関することでございますので、お答えは差し控えたいと思います。
○小沢雅仁君 これ以上お聞きになっても多分具体的な内容は出てこないというふうに思いますけれど、四月二十二日に都道府県に通知された高齢者向け第五クール、一万六千箱の配分によりまして、これまでの供給量と合わせて全ての高齢者の一回目の接種分が確保されたというような認識でいいのか、お伺いをしたいというふうに思います。
 あわせて、これちょっと通告で言っていなかったかもしれませんが、高齢者約三千六百万人の二回接種分を配布できる供給量はいつ頃までを見込んでいるのかと、二回目が全て終了する見込みというのをもしお分かりになりましたらお聞かせいただきたいと思います。
○副大臣(山本博司君) 高齢者向けに配送するワクチンでございますけれども、一箱の中に百九十五瓶入っておりまして、五月十日の週からは一瓶から六回接種できる注射器とともに自治体に送付する予定でございますので、一万六千箱、単純計算しますと、百九十五のバイアル、また六回を掛けますと千八百七十二万回分に相当する次第でございます。よって、五月十日の週から配送する一万六千箱をもって、高齢者約三千六百万人分の約半数の方に接種可能な数、数量が供給される予定でございます。また、高齢者三千六百万人分に関しては、全ては六月までには供給をされるということでございますので、そうした形で進める状況でございます。
 また、この高齢者の優先接種に関しましては、四月十二日からスタートをしておりますけれども、自治体によって人口規模、様々の、スピードによって違いございますけれども、一万六千箱のワクチン、一回目の接種用に限定しないで、接種のスピードが速い自治体に関しましては二回目も接種用として構いませんので、その形で進めていく形でございます。
○小沢雅仁君 分かりました。
 そこで、菅総理が、高齢者接種七月完了を目指してくれという指示を出されたということが今朝の新聞にも載っておりますが、実は昨日、私ども野党がワクチン進捗フォローアップ野党合同チームというヒアリングを行いまして、私の住んでおります甲府市から来ていただきまして、高齢者のワクチン接種の今後の具体的な進捗状況をお伺いをしましたら、甲府市は、高齢者のワクチン接種は六月から始めて、高齢者全てが希望したと仮定すると三・七か月掛かるというふうにお答えをされました。ということは、九月中旬まで掛かるということなんです。
 それを、自治体の進捗状況をきちんと把握せずに、七月末までに完了してくれという指示を菅総理が出したというのは、これ余りにもちょっと乱暴じゃないのかなというふうに思いますが、これは通告しておりませんけれど、もしお考えがあったらお聞かせください。
○副大臣(山本博司君) 菅総理のその決意といいますか、お話をいただきましたので、私も先週、高齢者の接種現場行かせていただきました。各自治体によって、それぞれスケジュールを含めて、供給量に応じて検討されておりましたので、今後、各自治体とのそうした計画等含めて、連携をしながら進めていきたいと思う次第でございます。