参議院 厚生労働委員会 第11号 令和3年4月22日

○塩田博昭君 まだ現状ではしっかり決まっていないということは分かっておりますけれども、やはりワクチン接種を海外で打てるめどが全くないような国もありますし、非常に不安に思っていらっしゃる方がいる。やはりそういう人たちに寄り添って、そういう人たちの心配、不安に対してしっかり応えられるように、一刻も早い検討をお願いしたいと、このように思います。
 最後に、海外から帰国する邦人に重度障害がある場合なんですけれども、例えば二週間の待機といっても、ホテルとかウイークリーマンションで待機するというのが困難な場合もあるわけですけれども、何かサポートする支援があるのかどうか、お伺いしたいと思います。
○副大臣(山本博司君) 現在、検疫におきましては、新型コロナウイルスの水際対策の一環として、全ての入国者に対しまして出国前七十二時間以内の検査証明の提出を求めるとともに、空港等におきます検査を実施し、検査結果が陰性であっても入国後十四日間の自宅等での待機や公共交通機関の不使用等を求めている次第でございます。
 委員御指摘の重度の障害のある邦人の方が帰国された場合におきましても同様に十四日間の自宅等の待機となるために、その期間においても必要な支援が行われることが重要と考えております。
 お尋ねの支援策につきましては、例えば障害福祉サービスの一つとして、重度の障害のある方の居宅等を訪問して入浴、排せつ及び食事等の介護等を行う重度訪問介護がございます。これをホテルやウイークリーマンションを使用して待機する場合の支援策として御利用いただくことが考えられる次第でございます。
 実際にこの重度訪問介護を利用いただくに当たりましては、市町村による支給決定を受ける必要があります。また、対応可能なサービス事業所を見付ける必要もございますから、帰国前に十分な時間的余裕を持ち、サービス利用に向けた事前調整を、支給決定を行うべき市町村やサービスを提供する重度訪問介護事業者等も交え、入念に行っていただくことが望ましいと考えております。