参議院 厚生労働委員会 第20号

○山本博司君 公明党の山本でございます。
 十二年前にこの法律の附帯決議が八項目あると思いますけれども、その今現状をどういうふうに評価をしていらっしゃるか。特に、先ほどもドナーカードの普及とか、またコーディネーターの資質の向上と育成という形の項目がこの附帯決議でも出されておりますけれども、現状としては大変厳しい状況の中だと思いますけれども、こういう部分をどう評価をしているかということが一つでございます。
 そして、それ以外の中でもこの附帯決議の評価、これを、報告をするとかという項目もあったと思いますけれども、こういう点に関して簡潔にお答えをいただければと思います。
○政府参考人(上田博三君) ドナーカードは、先ほど申し上げましたように、一・二億枚が配られたわけなんですが、現状、必ずしも十分それが保持されていないと、あるいは先ほど申し上げましたように記入がされていないということがございます。
 それで、現在、運転免許証なりあるいは健康保険証にシールで張ったり、あるいはそこに記載欄を設けて、健康保険証ならそれはなくさないし常時持っているわけですから、あるいは医療機関にかかる場合は必ず健康保険証を出してもらえるということで、そこに記載をする形で、やっぱりその辺の努力が足りない。
 それから、これは国民も医療機関も恐らくそうなんでしょうけれども、もう少しこういうことに対して、もちろん我々の努力が一番足りないと言われればそれまでなんですけれども、ドナーカードの普及ということについてもうちょっと努力をしなければいけないんですが、多少そういう、健康保険証にそういう記載欄を設けるようなことでこれからやっていくとともに、医療機関の協力を得て、ドナーカードあるいはその先の含めた臓器移植に対しての医療機関の考え方、対応みたいなものをこれから変わっていけば、その辺は変わるんだろうというふうに思っています。
 それから、まず国会報告、その後の臓器移植法の附則に基づく国会報告でございますが、これは年一回、実施件数と生存率と生着率を毎年報告をさせていただいているところでございます。