参議院 厚生労働委員会 第23号 令和3年6月8日

○塩田博昭君 ありがとうございます。
 今大臣が答えていただいた行政書士のところについても、やはり自治体によっては、やはり文書のこともよく分かっていて専門性の高い人たちにもお願いしたいというふうに考えているところもありますので、そういうところについてもしっかり支援していただけるというふうに、大臣の今御答弁いただいたことで各自治体もしっかりやろうという決意が更に前に進むと思いますので、よろしくお願いします。
 じゃ、続いて、今日、東京都が警察官や消防士に対してワクチンを優先接種するという、今日もお昼のニュースにもなっておりましたけれども、職域接種を本格的に始めるのであれば、入国管理や税関職員を始め、公共交通機関の職員などへの接種がやはり急がれるというふうに思います。
 ここは国としてもしっかり進めていただきたいと思いますけれども、まず一つは現状がどうなっているのか。また一方で、保育士や教職員など子供に接する職種についても、この委員会でも議論になっておりますけれども、待つというよりは積極的に進めていただきたいというふうに思います。山本副大臣に見解を伺いたいと思います。
○副大臣(山本博司君) ありがとうございます。
 このワクチン接種に関する地域の負担を軽減をして、接種の加速化を図っていくために、六月二十一日から学校等を含む職域単位で接種を開始することを可能とした次第でございます。
 今委員が御指摘ございました国家公務員につきましては、水際対策、また危機管理、災害対策を担う職員などを中心としたこの職域接種につきましても検討中でございまして、早期に接種を開始すべく、対象者の規模等につきまして検討が進められているものと承知している次第でございます。この職域接種の申請等に関する企業等からの御相談に関しましては、業界、業種ごとの所管省庁の相談窓口で受け付けておりまして、各業界、業種におきまして円滑に接種が進むように丁寧に対応してまいりたいと思う次第でございます。
 また、今委員御指摘の保育士、教職員につきましては、職域接種の枠組みを活用いただくことも可能ではございますけれども、市町村における接種におきましても、今月中をめどに高齢者の接種の見通しが付いた自治体から基礎疾患がある方も含めまして広く一般の方にも順次接種を開始することとしておりまして、こうした中で、自治体の判断で保育士や教職員等につきましても可能な限り早期に接種を進めていただくことも可能であると考えておる次第でございます。
 現在、総務省、厚労省におきまして、各自治体における高齢者向け接種体制の確保に関する参考事例を取りまとめておりまして、自治体に対する情報提供を行っております。そのほかにも、官邸のホームページにおきましても自治体工夫集、これを公表しているところでございまして、今後とも、こうした自治体の工夫ある取組につきましては積極的に自治体に対する情報提供を行い、希望する全ての国民の皆様に安全で有効なワクチンを一日も早くお届けできるように政府を挙げて全力で取り組んでまいります。