参議院 国民生活・経済・社会保障に関する調査会 第1号
○山本博司君 公明党の山本博司でございます。今回、理事をさしていただきます。
貴重なこういう調査会ということで社会保障を中心に勉強を含めて論議をするということは、大変今の時宜にかなった部分であると思います。
ちょうど、公明党も昨年の六月から、この社会保障のあるべき姿ということで新しい福祉社会ビジョンということを十二月の十八日に発表させていただきました。今日の予算委員会等でもこの新しい福祉社会ビジョンということで質問をした部分がございましたけれども、ちょうど今から十四年後、二〇二五年が一つのターニングポイントではないかということで、ちょうど団塊世代の方々が七十五歳を迎えるピーク、ちょうどそのときには六十五歳以上の方の人口が三千六百万人ということで、単身の世帯の方も六百七十万という一つの大きなこのときに、安心の年金、医療、介護、そういったことがどうなっていくかということを具体的にイメージをしながら進めないといけないということで、公明党はまとめさしていただきました。
年金、医療、介護だけでなくて、子育て、障害者施策、雇用、また貧困と格差とか、また今大きな問題になっております社会的包摂、ソーシャルインクルージョンということも含めて、引きこもりとかうつとか、様々な今の大変課題になっている問題も含めて推進をしていこうということでございまして、そういう意味で、そういう検証ができるということと、超党派で議論をしながらこういう社会保障のあるべき姿ということを本当に検討するということは大変有意義だと思っております。
当然、そういった世界には支え手を広げるということが大事だと思います。ちょうど二〇二五年には、ちょうど若者の世代といいますか六十五歳以下の方が一・八人で一人の六十五歳以上を支えるということで、そういう意味での支え手ということを、若い方とか高齢者とか、また女性の方々を本当にその中でどうしていくかということも大きな課題だと思っております。
先週、私どもの社会保障トータルビジョン検討会で、三島のグラウンドワーク三島というNPO法人を訪問さしていただきました。そのNPO法人は、市民団体が企業と行政と協力し合って源兵衛川という大変汚染された川をきれいにされながら、蛍が出るようになったとか、また公園も手づくりでやっていらっしゃるとか、そういう意味での今後のあるべき支え合っていく共助の姿というのが非常に参考になりました。
また、先日、釧路に行きまして、生活保護世帯が大変もうすごい多い地域で、どう生活保護世帯から脱出するかということでの戦略をやっていらっしゃる、行政と、またNPO法人とか市民団体がやっていらっしゃいまして、そういうことというのは大変大事な視点だと思いますし、これは多分、皆さん方、全国の地域でやっていらっしゃることだと思いますから、そういったことも結集しながら、こういう社会保障の在り方という意味での検討を深めればと思っております。
よろしくお願い申し上げます。