参議院 決算委員会 第4号 令和3年4月19日
○伊藤孝恵君 コロナの変異株の子供への感染が心配です。今までは全体の一割に満たなかったその割合、十代、十代未満の陽性者は倍増しております。また、感染力四倍との数字にも不安が高まっております。午前中の衆議院では尾身会長が学校閉鎖に言及をされました。
山本副大臣に三点伺いたいと思います。
高齢者施設のみならず、学校や保育施設での検査の強化、教員、保育士、また学童スタッフ等へのワクチンの優先接種、そして十五歳以下へのワクチン接種の備え、検討すべき時期に来ているかと思いますけれども、いかがでしょうか。
○副大臣(山本博司君) ありがとうございます。
この新型コロナワクチンの接種順位に関しましてですけれども、重症者や死亡者を減らすことを主な目的にしている次第でございます。その接種順位につきましては、重症化リスク、また医療提供体制の確保等を踏まえまして、まずは医療従事者、次に六十五歳以上の高齢者、その次に基礎疾患を有する者という順で順次接種できるようにすることを政府の分科会での議論を経て決定した次第でございます。
委員御指摘の子供につきましては、現在、国内で接種が進められているファイザー社の新型コロナワクチンは十六歳以上の者を接種対象としているところでございます。また、委員御指摘がございました十六歳以上の学生、教員、保育士等につきましては、今、先ほどお話ししましたとおり、重症化リスクが高い、あるいは医療提供体制の確保には必要といった観点には該当しないということから、優先接種の対象としてはしていない状況がございます。
ただ、優先接種の対象とならない方々に対しましても、ワクチンの供給量、また地域の実情等を踏まえて順次接種できるようにしておりますので、引き続き、こうした考え方につきまして丁寧に説明するとともに、接種が円滑に進むように全力で取り組んでまいりたいと思います。