ウクライナ復興へ役割果たせ/首相「きめ細かな支援考える」/参院予算委で山本(博)氏
ウクライナ復興へ役割果たせ/首相「きめ細かな支援考える」/参院予算委で山本(博)氏
参院予算委員会は23日、岸田文雄首相らが出席して外交など現下の諸課題に関する集中審議を行い、公明党の山本博司氏が質問に立った。
山本氏は、岸田首相のウクライナ訪問を受け「わが国の役割は、ウクライナの復興と人道的な支援だ。本格的に役割を果たせるよう、さらなる努力を重ねてもらいたい」と要請した。
岸田首相は「ウクライナのニーズに沿った日本らしいきめ細かな復興・復旧支援を考えていかなければならない。そういった思いで役割を果たしていきたい」と応じた。
また、山本氏は、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の開催にあたり「核兵器使用の脅威が一段と高まる中で、核兵器のない世界の実現に向けた力強いメッセージが発信できるよう議論を深めることが重要だ」と指摘し、議長国である日本の強いリーダーシップを求めた。
岸田首相は「77年間にわたる核兵器不使用の人類の歴史を決して今損ねてはならない。こうした覚悟を被爆地で開かれるG7から世界に示す」との認識を表明した。
■「公明の提言踏まえる」/物価高追加策で首相が答弁
一方、物価高に対する政府の追加策に関して山本氏は、公明党が強く要望していた低所得世帯への支援として、一律3万円のほか、子ども1人当たり5万円の給付が盛り込まれたことに言及。「物価高で一番打撃を受けている家庭を支えるためには、速やかな給付が重要だ」と主張した。
岸田首相は、低所得世帯への支援について「公明党の提言も踏まえて決定した」と述べ、今後も機動的に対応する考えを示した。
山本氏は、少子化対策や障がい児支援などを巡っても質問した。
2023年03月24日 公明新聞 2面