“元企業戦士”が子育て支援/シニア人材活用、現場の声聴く/都内で党PT

“元企業戦士”が子育て支援/シニア人材活用、現場の声聴く/都内で党PT

■「まちプロ」200人以上認定

 公明党「地域共生社会を支える高齢者活躍推進プロジェクトチーム」(PT、座長=山本博司参院議員)は19日、東京都港区の子育てひろば「あい・ぽーと」を訪問し、施設長であり、管理運営をするNPO法人の代表理事の大日向雅美・恵泉女学園大学学長らから、「子育て・まちづくり支援プロデューサー」(まちプロ)の取り組みなどについて話を聴いた。

 この取り組みは、シニア世代の男性が現役時代に培った豊かな経験と知識を、子育てなど地域活動に生かしてもらうのが目的。

 2013年から始まり、これまでに200人以上が養成講座を経て、まちプロとして認定され、同法人が運営する子育て支援施設で、来所した子どもたちに読み聞かせなどを行っている。

 まちプロの男性らは「競争社会で生きてきたが、『ありがとう』の一言を言われるだけでうれしく、生きがいになっている」「社会の役に立っているという実感が、続ける意欲になっている」と話した。

 大日向学長らは「子育て支援は、地域人材にも協力してもらい、社会全体で支えていくことが重要」と強調するとともに「共生社会の実現へモデルケースをつくるNPO法人などに国としてバックアップを」と述べた。

 視察後、山本座長は「制度化などさまざまな方法で、このような体験を全国のシニア男性ができるようにしたい」と語った。

2023年07月20日 公明新聞 1面