現場の声もっと政策に/岡本、国重、伊佐氏ら各地で調査
現場の声もっと政策に/岡本、国重、伊佐氏ら各地で調査
【東京都足立区】公明党の岡本三成衆院議員は9日、山本博司厚生労働副大臣(公明党)らと共に、中学生に学習支援や食事の提供などを行う居場所「キッズリビング」を訪れ、事業を運営するNPO法人「キッズドア」の渡辺由美子理事長と意見交換した。
キッズリビングは、生活保護受給世帯やひとり親家庭などの中学生らが対象で、居場所の提供のほか、地域の祭りへの参加や職場体験なども実施している。
子どもへの支援を巡って渡辺理事長は、塾代などを支援すればいいとの声があることに対し「子どもを見守り、育てていく環境がないと自立につながらない」として、居場所を提供する必要性を訴えた。岡本氏は「取り組みが広がるよう後押ししたい」と語った。
【大阪市淀川区】公明党の国重徹衆院議員は9日、タクシー会社を経営する「梅田交通グループ」の古知愛一郎代表と懇談し、コロナ禍での業界の実情や対応について意見交換した。
同グループはグループ各社関係者約2300人を対象に、コロナワクチンの職域接種を社屋で実施。同日までに約1000人が2回の接種を終えた。これと並行し、今後予定される3回目の接種開始に向け、医療人材や機器の確保などの準備を進めている。古知代表は「ワクチンの低温保管など、これまで対応に万全を期してきた。今後もしっかり準備する」と話した。
国重氏は同グループの取り組みに敬意を表し、「3回目接種も円滑に進むよう支援していく」と述べた。
【大阪府東大阪市】公明党の伊佐進一衆院議員は9日、子どもを流産や死産で失った人たちへのグリーフ(悲しみの)ケアの課題を探るため、女性向けサロン「piccola famiglia~小さな家族~」を訪れ、関係者から話を聴いた。
当事者の女性は「死産届を提出しても子どもの状況を確認してくるケースがある。役所内での連携を密にしてほしい」と要望。同施設で支援を行う「周産期グリーフケアはちどりプロジェクト」の大竹麻美共同代表は「全国で統一のガイドラインを作成し、病院などで流産・死産経験者へ支援に関する冊子を配布してほしい」などと訴えていた。
伊佐氏は「グリーフケアは不妊治療支援においても重要だ。声を一つ一つ国会で取り上げる」と述べた。
2021年11月10日 公明新聞1面