障がい者の尊厳守れ!/「虐待防止法」施行10年/公明案ベースの議員立法

 防止法は民主党政権下の2011年6月に成立したが、それは公明党案(骨子)をベースに政権交代前の09年7月に自民・公明両党で国会提出したものとほぼ同じ内容だ。「08年に党独自で20回を超える団体ヒアリングを行い、骨子を練り上げた」と山本博司参院議員は述懐する。

 党障がい者福祉委員長を務める三浦信祐参院議員は、「明るみに出た虐待は“氷山の一角”とも聞く。人間の尊厳を踏みにじる行為は断じて許されない。一方で虐待行為に至る人への支援を充実させるなど、未然防止の環境整備も重要だ。関係者と力を合わせ、取り組んでいきたい」と決意を語る。

2022年11月09日 3面